滝尾神社(日光市)概要: 滝尾神社の創建は弘仁11年(820)には空海が女峰山に滝尾権現(田心姫命)を勧請したのが始まりと伝えられています。日光三山に数えられる男体山、女峰山、太郎山にはそれぞれ大己貴命(男体山)、田心姫命(女峰山)、味耜高彦根命(太郎山)が祀られ、その神々を祀る新宮(現在の二荒山神社:大己貴命)、滝尾権現(田心姫命)、本宮神社(味耜高彦根命)がに日光三社権現として信仰されました。古くから神仏習合し本地仏として千手観音(大己貴命)、阿弥陀如来(田心姫命)、馬頭観音(味耜高彦根命)がそれぞれ輪王寺で祀られていました。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され、日光山内も二社一寺に統廃合され二荒山神社の別宮となりました。現在の楼門は神仏習合の名残で往時は仁王門として仁王像が安置され弘法大師の筆と伝えられた「女峰中宮」の扁額が掲げられていたそうです。又、本殿背後には扉が設けられ御神体である女峰山が拝めるようになっている珍しい造りになっています。境内には無念橋、酒の泉、子種石、縁結の笹、運試しの鳥居など史跡も多く霊地として信仰されていた名残が随所に見られ、本殿はじめ多くの社殿が国指定重要文化財に指定されています。例大祭である4月の弥生祭では二荒山神社から滝尾の神輿が渡御します。
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滝尾神社の文化財
・ 本殿(3間社流造、銅瓦葺)−正徳3年−国指定重要文化財
・ 拝殿(3×3間、入母屋、銅瓦葺、平入)−正徳3年−国指定重要文化財
・ 唐門(平唐門、銅瓦葺)−正徳3年−国指定重要文化財
・ 楼門(八脚楼門、三間一戸、入母屋、銅瓦葺)−元禄10年−国指定重要文化財
・ 無念橋(石造反り橋)−延宝5年−国指定重要文化財
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