日光市: 中禅寺湖

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中禅寺湖・歴史・観光・見所
中禅寺湖(日光市)概要: 中禅寺湖は国内高山湖として最大の11.5平方キロメートルの面積(湖沼では日本第25番目の規模)を誇り、周囲は23.6キロメートル、最大深度は163メートルに達します。約2万年前に男体山の噴火で堰き止められた堰止湖で、伝承によると勝道上人が男体山(標高:2486m)に登り日光開山時に発見されたと伝えられています。以来、男体山と共に山岳信仰の対象となり中禅寺湖でも様々な祈祷や祭祀が行われ、現在でも船禅頂(補陀洛禅頂・浜禅頂)と呼ばれる中禅寺の古儀では中禅寺湖の霊場である薬師堂跡(八丁出島)、日輪寺跡(五大尊)、勝道上人墓所(上野島)、千手観音堂跡(千手ヶ浜・中禅寺湖西岸)を供養船で巡拝する行事が行われています。中禅寺湖に唯一浮かぶ上野島(周囲70m、面積0.0003km2)には勝道上人首骨納塔はじめ慈眼大師(天海)の墓石、宝篋印塔などがあり特に勝道上人首骨納塔は元禄15年(1702)に日光門主一品法親主公弁が建立したもので高さ220cm、三重屋根(元々は高さ300cm余、5重屋根と推定されています。)、年代が明確で江戸時代中期の石造層塔として貴重なものとされ栃木県指定文化財(考古資料)に指定されています。江戸時代に入ると日光東照宮が造営されるなど周辺が開発され、寛保元年(1741)には中禅寺湖湖畔に茶屋が設けられ文化元年(1804)には6軒の茶屋が営業していたそうです。明治11年(1878)イギリスの女性旅行家イザベラ・バードが中禅寺湖を訪れその風景を絶賛し、明治天皇も「幸の湖」と名付けるなど風光明媚の景勝地として中禅寺湖の名声が広がっています。その後、中禅寺湖は周囲にある華厳の滝や戦場ヶ原、二荒山神社中宮祠や中禅寺などといいた名勝、旧跡と共に観光地として開発される一方、フランスやベルギーなどの欧米各国の大使館別荘が建設され避暑地や別荘地としても人気を博しました。又、中禅寺湖は明治時代以降魚類の放流や養殖が盛んになり日本有数の釣り場となっています(中禅寺湖は華厳の滝が前面にある為、魚が遡上出来ず魚のいない湖でしたが明治11年(1878)に魚類の放流と養殖が開始されました。)。
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中禅寺湖
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中禅寺湖:二荒山奥宮祠
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